浴室乾燥機は後付け可能?設置のメリットとは?
洗濯物といえば天日干しが一般的でしたが、最近は「洗濯物を花粉やPM2.5から守るため」「入浴時のヒートショック対策」といった目的から、浴室乾燥機が注目されています。
今回は、浴室乾燥機とはどういった設備なのか、メリットやデメリット、後付け設置について解説します。
浴室乾燥機とは?
浴室乾燥機とは、浴室に設置されている乾燥機です。
主な機能として、乾燥・換気・暖房・送風(涼風)・ミストサウナなどがあります。
浴室暖房機や浴室暖房換気扇などと呼ばれている設備も、乾燥と換気機能があるので現在は浴室乾燥機とまとめて呼ばれています。
換気扇と暖房機などの設備がひとつになっているので、入浴前後の室内温度管理や洗濯物の乾燥などに便利な設備です。
浴室乾燥機の種類と特徴
浴室乾燥機は2種類の方式と3種類の形状があり、それぞれ特徴が違います。
【浴室乾燥機のタイプと特徴】
方式 | 特徴 |
電気式 | ・本体内部のヒーターが発熱→温風を流す「電気ヒーター式」
・浴室外の空気を熱で温め、蓄積する「ヒートポンプ式」 |
ガス温水式 | 外部の熱源機でお湯を沸かし、循環して温風を出す |
【浴室乾燥機の形状と特徴】
形状 | 特徴 |
天井埋め込み
(ビルトイン) |
・天井に埋め込むタイプ
・天井がフラットなので、見た目も掃除もスッキリ |
天井付け | ・浴室の換気扇に上乗せ(取り外して設置)するタイプ
・簡単に後付け可能なので工事が簡単 |
壁掛け | ・壁に取り付けるタイプ
・換気口に設置するので工事が簡単 |
タイプや形状、住宅の構造などによりますが、浴室乾燥機の設置は大掛かりな工事が必要です。
また、工事が大きくなると設置費用も膨らむので、予算と目的に合わせて選ぶようにしましょう。
浴室乾燥機を使うメリット・デメリットは?
浴室乾燥機は、生活にとって嬉しい機能がたくさんあります。
利用する前にどういったメリットがあるのか、確認しておきましょう。
浴室乾燥機のメリット
・入浴前に浴室を温めてヒートショックから守る
・涼風モードで夏は涼しく入浴できる
・乾燥モードで浴室内のカビ防止
・雨天や環境に左右されず洗濯物を干せる
浴室乾燥機には、入浴時に快適に過ごせたり、身体への負担を減らせたり、浴室を清潔に保ちやすくしたりするメリットがあります。
寒い時期は、お風呂の温度と浴室の温度差でヒートショックが起きやすいですが、浴室を暖かくしておくことで防ぐことができますね。
また「花粉などが衣類につくのが心配」「忙しくて外干しする時間がない」などの理由によって、室内で洗濯物を干す場合、浴室乾燥機を利用することで、効率よく乾かすことができます。
部屋干し独特の臭いや、部屋が洗濯物で圧迫されるといった悩みを解消できるのもメリットです。
浴室乾燥機のデメリット
・光熱費が発生する
・定期的にフィルターの掃除が必要
・大量の洗濯物は干せない
・洗濯物を干すと入浴の邪魔になる
・機能使用中は入浴できない
浴室乾燥機を利用すると、少なからず電気代が発生します。
また、設備にはフィルターが付いているため、定期的にお手入れが必要です。
洗濯物を干す時も大活躍する浴室乾燥機ですが、浴室のスペースは限られています。
大量の洗濯物やシーツなどの大きい洗濯物を一度に干すことは難しいため、デメリットに感じる人も多いでしょう。
浴室乾燥機の電気代はどれくらい?
浴室乾燥機の利用で一番気になるのが「電気代」です。
一般的に、1kgの洗濯物を1時間乾かすのに電気代は約34円、1カ月毎日利用すると約2,000円弱の計算です。
洗濯物の形状や素材の種類、浴室内外の環境で電気代は変わってくるので、あくまで目安にしてください。
また、1時間「換気モード」を利用した場合は約0.5円(17w)、1時間「暖房モード」は約34円(1250w)です。
どんな設備も電気代は気になるところですが、生活が快適になることも考えると、費用に変えられないメリットを得られるのではないでしょうか。
浴室乾燥機は後付けできるの?
浴室乾燥機のない住宅でも、設備の後付けが可能です。
また、浴室内の換気扇を乾燥機に交換もできるので、今ある設備の場所を変えずに工事ができます。
浴室乾燥機の後付け工事期間は、事前調査や商品説明など含めて約1週間~です。
電気式タイプは施工期間が短いため、一刻も早く取り付けて欲しい時は、方式や形式から選ぶのもおすすめです。
寿命は約10年なので、「浴室が温まりにくい」や「乾燥スピードが遅い」といった悩みを抱えている人は、交換することも視野に入れましょう。
まとめ|浴室乾燥機の設置で快適ライフへ
浴室乾燥機は後付けや交換、新規設置が可能です。
設置することで、快適に入浴できたり洗濯物を干せたりと、ライフスタイルにたくさんのメリットがあります。
浴室乾燥機の設置は、電気やガス工事なども関係してくるので、DIYで後付け設置するのはトラブルの原因につながります。
設置や後付けをしたい時は、リフォーム専門の会社へ相談しましょう。